流通実証実験期間中に、市内の飲食店や旅館、道の駅で提供される白イカの姿造り(京丹後市内の飲食店)=京丹後市提供

流通実証実験期間中に、市内の飲食店や旅館、道の駅で提供される白イカの姿造り(京丹後市内の飲食店)=京丹後市提供

間人漁港で水揚げされ、水槽で泳ぐ白イカ(京丹後市丹後町・間人漁港)=京丹後市提供

間人漁港で水揚げされ、水槽で泳ぐ白イカ(京丹後市丹後町・間人漁港)=京丹後市提供

 丹後の海の幸「白イカ」(ケンサキイカ)を水揚げした後、生きたままで流通させる京都府京丹後市の「活イカ域内流通実証事業」が11日から、市内で本格的に始動する。7月15日まで行われる予定で、旅館や飲食店、道の駅で白イカを新鮮なままで観光客に食べてもらうことで、市のブランド産品に育てる狙いという。

 白イカは、流通過程での水温と水質、生存期間など一定条件が必要となることから、生きたまま流通させることが困難とされてきた。市は白イカの旬の時期で、水温が比較的低く、水揚げ後もイカが生存しやすい5月下旬から7月中旬ごろの期間を「白イカの活イカシーズン」として観光客にアピールする方針。

 実証事業には、市内の飲食店や旅館、道の駅「てんきてんき丹後」の21事業者が参加。間人漁港で水揚げされたばかりの白イカを酸素と海水が入ったビニール袋に入れ、事業者が道の駅で買い付けるほか、仲卸業者が生きたままの白イカを参加事業者に配達する。白イカは姿造りで提供される。市によると、白イカの「活イカ」は、兵庫県北部や九州の一部で流通しているが、全国的にはまだ珍しいという。

 市は5月の補正予算1500万円に、地元漁協や仲卸、道の駅などに委託業務費と白イカを袋に詰めて流通させるための酸素注入パック機械(2台)購入費を計上した。実証事業結果を検証した後、「来年度からの商業ベースでの流通を目指す」(市担当者)という。