販売しているシフォンケーキとラスクとクッキー

販売しているシフォンケーキとラスクとクッキー

従業員と一緒にシフォンケーキを作る今川さん(左)=福知山市三俣

従業員と一緒にシフォンケーキを作る今川さん(左)=福知山市三俣

 シフォンケーキを口に入れると上品で優しい甘みが広がる。減農薬コシヒカリの米粉と無添加の素材を使って作っており、京都府福知山市の「おいしふぉん」代表の今川尚子さん(46)は「お米の甘みを感じてもらえる。無添加で柔らかいので、アレルギーを持つ人だけでなく、赤ちゃんから高齢者まで安心して食べられる」と話す。


 ケーキ店は今川さんの高校時代、思い描いた二つの夢の一つ。子どもの頃からケーキやクッキーを作ることが大好きだった。もう一つの夢だった学校の教師を京都市内でしていた時、祖母が病気で倒れて介護が必要になり、教師を辞めて実家がある福知山市に戻った。平日は介護をしながら2008年4月、週末に実家でケーキ店を開いた。


 米粉を使った無添加のシフォンケーキを作ろうと思ったのは、親友の子どもが小麦アレルギーを持っていたことだった。「子どもにふわふわのケーキを食べさせることができない」と悲しそうな顔で言われ、「助けてあげたい」と思った。しかし、市販の米粉は外国の古米を集めて製粉していた。そこで代々、兼業の米農家だった実家の減農薬栽培の米を使うことにした。シフォンケーキを作ると親友も子どもも喜んでくれた。


 シフォンケーキは一番人気のプレーンを始め、紅茶やキャラメルなど現在、約20種類。「日持ちするものを」との客の要望からラスクやクッキーなども販売する。


 今川さんは「アレルギーのせいで1人だけ違うものを食べるのはかわいそう。安心して食べられるおいしいシフォンケーキをみんなで食べて幸せになってもらえたら」と笑顔を見せる。

 おいしふぉん 福知山市三俣1042-1。不定休。午前10時開店で、完売次第終了。大阪・梅田にも店舗がある。インターネットでも販売している。ユーチューブやインスタグラムでシフォンケーキの作り方を発信し、視聴者と同時に作る取り組みもしている。0773(35)0404。