高齢者に対する新型コロナウイルスのワクチン接種(4月12日、京都市左京区)

高齢者に対する新型コロナウイルスのワクチン接種(4月12日、京都市左京区)

 高齢者を対象とする新型コロナウイルスワクチンの集団接種予約で、京都市では接種日や会場を知らせる市からの電話を取れなかった場合、後回しになることが分かった。電話はいつかかってくるか分からず、予約を登録した高齢者からは「外出もままならない」と疑問の声が上がっている。

 市は当初、集団接種の予約方法を先着順としていたが、予約の取れない高齢者から不満の声が噴出。市は希望者全員をいったん登録し、市が接種日などを割り当てて後日連絡する方法に変更した。5月31日~6月6日が登録期間で、4日正午現在で約4万9千人が登録している。

 接種の順番は、市が登録者の中から無作為に選んで日時や場所を指定し、接種日の1週間ほど前に電話で知らせる。電話は今月7日から7月上旬までのいずれかに登録者にかかってくるが、その日に2度つながらなかった場合は他の登録者に割り当てる。折り返しの電話には応じないという。

 自宅の電話番号で登録した西京区の男性(73)は「買い物や用事で外出する機会は多い。ずっと自宅で電話がかかってくるのを待つなんてできない」と憤り、市に対し「市民の立場で物事を考えてほしい」と訴える。

 市によると、高齢者への接種を政府が求める7月末までに完了するため、接種枠を短時間で隙間なく埋める必要があり、電話をかける回数を増やしたり、はがきで知らせたりするのは手間がかかるため難しいという。担当者は「1日で千人以上の高齢者と接種日をマッチングさせる必要があり、効率性を重視せざるを得ない。現状では2回電話をする配慮だけで限界だ」と話す。

 一方、電話が取れず接種日が後回しになっても、後日に別の接種日時を案内する。市医療衛生企画課は「必ず接種は受けてもらえるので安心して待っていてほしい」と理解を求める。