平和池水害の慰霊塔を訪れた防災ウオーク一行(京都府亀岡市篠町)

平和池水害の慰霊塔を訪れた防災ウオーク一行(京都府亀岡市篠町)

 114人の死者を出した1951年の平和池水害から今年で70年となることから、当時、最大の被害を受けた京都府亀岡市篠町(旧篠村)で5日、地元住民らが被災地跡や、現在の防災状況などを巡る「防災ウオーク」を実施した。

 篠町自治会が、災害の記憶の継承や防災意識向上のため、初めて企画。同町の各区長や市職員ら約60人が参加した。

 一行は、平和池水害で住民75人が亡くなった柏原地区を訪れ、決壊した年谷川沿いの慰霊塔や、水害当時の写真や資料が展示されている柏原公民館を見学。当時を知り、語り部の活動に取り組む中尾祐蔵さん(77)は、参加者らに「何の慰霊塔かと聞かれることが多くなった。後世に伝え、防災を意識してほしい」と呼びかけた。

 また、2013年の台風18号被害で保津川や支川があふれ1メートル以上の浸水被害があった川西区では、当時の区長、山田吉和さん(77)が水害や避難活動の実態を説明。区に配備されているスピーカーの電池が切れ各戸への避難呼びかけに苦労したことや、水が引いた後に道路を埋め尽くしたごみを住民が協力して迅速に撤去したことなどを紹介し、日ごろの備えや住民同士の連携の大切さを訴えた。