立命館大と田渕農場、小西酒造の3者が協力し開発した純米大吟醸「勝利馬」(立命館大提供)

立命館大と田渕農場、小西酒造の3者が協力し開発した純米大吟醸「勝利馬」(立命館大提供)

 競走馬の馬ふんからできた堆肥で育てた米を原料とする純米大吟醸「勝利馬」を立命館大と草津市の田渕農場、小西酒造(兵庫県伊丹市)の3者が協力して開発した。8年前に第1弾の酒を販売したが、土壌の診断技術の向上でより良質の米が栽培でき、開発担当者は「前回より味の厚みが増した」と力を込める。7日から発売する。

 競走馬は薬物規制が厳しい分、ふんに化学物質が少なく、有機栽培に適しており、同農場では日本中央競馬会栗東トレーニングセンターの馬ふん堆肥を活用。立命館大の久保幹教授(環境微生物学)の協力を得て前回と同様、土中の微生物の数から土壌の質を診断する技術で肥料の量を調節し、米を栽培した。

 久保教授によると、診断の精度向上で適切に肥料を散布できるようになり、有機栽培でも良質で安定した収量を確保できたという。

 小西酒造は低温発酵と低温貯蔵で米の味が引き立つように製品化。冷やでも燗(かん)でも飲みやすい酒に仕上げた。1日のオンライン会見で小西新右衛門社長は「より米の特長を引き出し、香りと味わいのバランスのとれたお酒になった」とPRした。

 720ミリリットル入り3850円。小西酒造のオンラインショップで購入できる。