彦根仏壇の技術を使って製作した応接用の机と椅子(彦根市役所)

彦根仏壇の技術を使って製作した応接用の机と椅子(彦根市役所)

 滋賀県の彦根仏壇事業協同組合は、同県彦根市の市役所新庁舎の完成に合わせ、蒔絵(まきえ)や飾り金具など仏壇の技術を使った机や椅子の高級応接セットを製作し、市に納めた。国の伝統的工芸品で地場産業・彦根仏壇のPRに役立ててもらう。

 仏壇事業者でつくる同組合が市からの受注で初の試みとして家具製作に取り組んだ。

 椅子は18脚。県内産のケヤキを使い、背もたれの意匠は「井伊の赤備え」のかぶとの天衝(つ)きをイメージ。木目が見えるように漆を塗り、磨き上げて光沢を出した。9台のサイドテーブルはそれぞれ四つ角には銅板に市章を彫り込み、プラチナ箔(はく)をメッキ処理した飾り金具を装着した。

 早速、応接室に置いて使用した和田裕行市長は「非常に素晴らしい。仏壇の技術を今後も世界に発信してほしい」とし、井上昌一組合理事長(53)は「市役所で使ってもらうことで多くの人の目に留まり、魅力が伝われば」と話した。

 組合は今後、一般向けにも高級椅子や机の販売を検討する。