「海老蔵歌舞伎」と銘打つ珍しい公演。海老蔵主演の古典と新作を並べた。2演目とも決して上出来とは褒められない。ただ、長男勸玄(かんげん)(8)が京都初お目見えで奮闘。新作では飛び六方(ろっぽう)まで披露する。勸玄のかわいい幕引きに、客席から手拍子がわき起こる。


 最初は古典「実盛(さねもり)物語」。主人公の実盛は、さわやかで情のある役どころ。これまで京都では、海老蔵の父・十二代目團(だん)十郎(1996年)、仁左衛門(2000年)、菊五郎(11年)といった大看板が顔見世で演じてきた。


 海老蔵の実盛は、すらっと高い鼻筋など顔はいい。しかし