笠置町役場

笠置町役場

 京都府笠置町がまちづくり事業で国の補助金を不正受給していた問題で、町職員で構成する調査委員会は、「役場における事務処理体制および職員の意識に重大な問題があった」などとする報告書をまとめ、中淳志町長へ提出した。

 不正受給があったのは2016年度の総務省の民間団体支援事業。町内のまちづくり団体が過疎対策事業を提案し、実際は事業を行わなかったにもかかわらず、町は虚偽の事業実績を報告し、1900万円の交付決定を受けた。総務省の返還命令により、町は加算金を含めた1540万円余りを20年3月10日までに国へ納めた。不適切な事務処理を行った職員を戒告処分、当時の会計管理者を文書訓告にした。

 調査委員会は同年3月12日に設置。副町長を座長に課長級の職員らで構成された。

 報告書では、職員や当時の町長が確認を怠ったまま決裁を行っていたとし、「法令および例規に従っての事務処理がずさんであった」と指摘した。

 さらに、同町は自主財源に乏しく、職員に「獲得できるもの(補助金)は何でもやる」という雰囲気があったとし、補助金の必要性の検討も不十分なまま獲得した事業を多く抱えることになり、「町の通常の組織体制では処理が困難な状況にあった」とした。

 中町長は「今回の事態を重く受け止め、職員の資質向上に努めるとともに、町政に対する信頼回復のために全力で取り組む」としている。