毎回の審査で気になる事があります。それは題名の付け方です。写真が良くても、それが内容にそぐわないものだと、せっかく苦労して撮影した作品も魅力が半減してしまいます。言葉選びを慎重に、作品がより映える題名を見つけるように心がけてください。

 最優秀賞は、多喜さんの「鎮魂」です。陽光を受けてきらめく湖上で、祈りを捧げる僧侶の姿が印象に残る作品です。色調のトーンがハイキーでうまくまとまりました。

 優秀賞は、岩崎さんの「疫病退散 多福来たれ!」です。抜けるような青空の日に、御室桜の散り際に出会った「一期一会」を完璧な構図で捉えました。西さんの「風に吹かれて」は、新緑の里山に泳ぐこいのぼりが目に優しい作品です。写真左下の手をつないだ人物の動きがよいアクセントになりました。

 佳作では、身近な自然に目を向けた島本さんの「シンフォニー」が見事でした。マクロレンズで効果的に、人の目では見えない自然の造形美を写し出しています。(写真部長 奥村清人)

最優秀賞 「鎮魂」(大津市南小松) 多喜 信一

デジカメ、45~200ミリレンズ、F5・6、2500分の1秒、ISO200

【評】湖上に舞い上がった札と白装束の僧侶の姿が逆光で浮き立ちとても印象的深い作品となりました。きらめく湖面がその効果をより一層高めています。

優秀賞 「風に吹かれて」(京都市左京区静原) 西 正幸

デジカメ28~300ミリ、F5、4000分の1秒、ISO500

【評】風をはらみ元気に泳ぐこいのぼりの姿がいい。緑輝く里山をバックに目にも優しい心和む作品となりました。

優秀賞 「疫病退散 多福来たれ!」(京都市右京区・仁和寺) 岩崎 一郎

デジカメ、28ミリ、F7.1、1000分の1秒、ISO1600

【評】青空をバックに散りゆく御室桜を絶好のポジションで撮影しました。名残り惜しい瞬間ですが、なぜか清々しい印象が心に響く秀作です。

以下佳作

「非日常」(京都市下京区) 矢延 直樹

 

「新緑の渓流」(京都市北区雲ケ畑) 田中 はるお

 

「若楓」(京都府井手町) 小田 幸司

 

「壮観」(京都市西京区・保津峡) 林 徹

 

「シンフォニー」(綾部市) 島本 和美

 

「春のどか」(宮津市由良・由良川鉄橋) にしむら ゆずる

 

「シンメトリック」(彦根市・彦根城) 長谷川 悟

 

「びわ湖畔朝のサイクリング」(大津市・大津湖岸なぎさ公園) 加賀田 茂敏

 

「床も満開」(大津市・三井寺) 塩見 芳隆

 

「荒天の予感」(京丹後市丹後町袖志) 水谷 星輝