京都すばる高で、生徒たちの教材が残された机。横に掛けたバッグにも置いて帰れる(京都市伏見区)

京都すばる高で、生徒たちの教材が残された机。横に掛けたバッグにも置いて帰れる(京都市伏見区)

習字セットが置かれたロッカー(宇治市木幡・御蔵山小)=画像の一部を加工しています

習字セットが置かれたロッカー(宇治市木幡・御蔵山小)=画像の一部を加工しています

 教科書など学習用具を学校に置いて帰る「置き勉」を認める動きが京都府内の学校で広がりつつある。宇治市の小学校では教室に残しておける荷物の対象が拡大し、京都市内の府立高では4月から自宅学習で使わない教科書などを机に残せるようになった。置き勉は重い荷物による体への負担を軽減するのが狙いだが、進めすぎると自宅学習ができなくなる点や置き場所の問題もあり、各校とも在り方を模索している。

 「通学に30分かかり、荷物が重たい時は肩が痛かったが最近はなくなった。手荷物も減り楽になった」。宇治市の御蔵山小6年の女児(11)は置き勉が進むことを歓迎した。

 同小は小高い場所にある。近年は登下校時の児童の荷物が水筒なども含めると5~6キロと重いため、坂道を歩く児童の負担になっていた。そのため、2019年度から家庭学習への影響が少なく、毎日持ち帰る必要がない教科書や資料集、絵の具セットなどは教室に置いて帰れるようにした。ただ昨年度、一部の保護者が「まだ荷物が重く肩が痛いと話す児童もいる。学校全体で置き勉を進めてもらいたい」と要望。4月からは新たに習字セットなども対象に加えた。

 同小が保護者に配布した、置いて帰ってもよい教材を明記した一覧表では、6年生の欄で次のように記されている。

 国語 国語辞典、漢字辞典、書写の教科書、習字セット▽社会 資料集▽理科 (観察に使う)たんけんバッグ▽図工 教科書、絵の具セット▽家庭科 教科書、(副教材の)家庭科ワーク、裁縫セット▽保健 教科書▽外国語 教科書▽道徳 教科書、道徳ノート

 他に1、2年生は生活の教科書、3~5年生では社会の地図帳も含む。1、2年生の鍵盤ハーモニカは、週末は自宅で練習するため持ち帰り、平日は置いておける。一方、国語や算数の教科書など宿題で使うものは入っていない。

 6年生の教室では、後方の棚の上に教科書などを班別に立てて並べ、下段のスペースに絵の具セットを置いている。習字セットは窓際のロッカーで保管している。ただ棚の上で図工の作品展示ができなくなるなどしており、置き場所の確保が課題だという。

 天花寺裕教頭は「重い荷物によって児童の成長に影響が出ないようしたい。ただ、家庭学習とのバランスも考えて進めたい」と話す。