米原市役所南側の米原貨物ターミナル駅建設予定地(滋賀県米原市梅ケ原)

米原市役所南側の米原貨物ターミナル駅建設予定地(滋賀県米原市梅ケ原)

 JR貨物がJR米原駅南側に建設を計画している「米原貨物ターミナル駅」について、採算性の確保が難しいとして整備に難色を示していることが11日、分かった。滋賀県米原市の平尾道雄市長はこの日の市議会6月定例会で、同計画の実現性に関し「展望は明るくない」との認識を示した。

 JR貨物は2001年、滋賀県内初の鉄道貨物の拠点として同ターミナル駅の建設計画をまとめた。接続道路の整備などを含め、国や県、市との4者協議を続けてきた。

 当初計画では、新規需要と近隣貨物駅からの移転分と合わせ、年間約40万トンの貨物取り扱いを見込んでいた。名神高速や北陸自動車道へのアクセスが良く、地元産業界などから期待されたが、鉄道貨物需要の伸び悩みで協議は近年、進展していなかったという。

 関係者によると、3月にあった4者による会議でJR貨物から「建設は厳しい状況」との申し出があったという。平尾市長は11日の市議会で計画の進行状況などを問われ、「協議にこれだけ時間がかかり、採算性が議論となっている。展望は明るくないと不安を抱いている」と述べた。

 計画を巡っては、県や市などがターミナル駅と連動させる狙いで、次世代型の物流拠点「滋賀統合物流センター(SILC)」構想を推進した経緯がある。だが、中心的な役割を担った県幹部が10年に収賄容疑で逮捕されるなどして、構想は破綻していた。