医師が誤って使用済みの注射器を使ったことに対して謝罪する中西副市長(中央)ら=京丹後市役所

医師が誤って使用済みの注射器を使ったことに対して謝罪する中西副市長(中央)ら=京丹後市役所

  京都府京丹後市は14日、市内で行われた新型コロナウイルスワクチンの高齢者の集団接種会場で、2回目の接種を受ける予定だった70代の女性1人に、別の人への接種で使った薬液の入っていない使用済み注射器を誤って刺したと発表した。

 市によると、13日、弥栄地域公民館で、ワクチン集団接種を行った。その際、医師が使用済み注射器を、女性の腕に刺しているのを同じブースで接種の作業に当たっていた看護師が気付いた。市は同日夕方、感染症の有無を調べる女性の血液検査を行ったが、健康状態に影響はないという。

 市によると、使用済み注射器は、作業手引きに従い、薬液が入った未使用の注射器の針にかぶせるキャップを取り除いてブース内の処理容器に廃棄するよう定められていた。ところが、医師は使用済み注射器にキャップを再び付けた状態で廃棄していたという。市の調査に対し、医師は「無意識のうちに使用済み注射器を手にしていた」といい、看護師は「(使用済み注射器の針にキャップをしないよう医師に)注意したが、聞き入れてくれなかった」と話している。

 ブース内には当時、未使用の注射器6本を置いたトレーが計9個あった。市は、医師が使用済み注射器をトレー以外の場所に置き、そこから誤って取り出したのではないかとみている。