彦根城(滋賀県彦根市)

彦根城(滋賀県彦根市)

 滋賀県彦根市の和田裕行市長は14日、彦根城の世界遺産登録に関し、来夏の国内推薦と2024年の登録を目指す現在のスケジュールについて「これが最後のチャンス」と述べ、達成できなければ、世界遺産登録に向けた市の運動をストップする可能性を示した。

 和田市長は、市議会定例会の一般質問で世界遺産登録について、1992年に彦根城が暫定リストに登録されてからすでに30年近く過ぎたことに触れ、「これが最後のチャンスではないか」とし、2022年の国内推薦、24年の世界遺産登録のスケジュールを「堅持したい。それ以上の時間や労力、資金をかけることは避けたい」と述べた。

 22年国内推薦を巡って彦根城は「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」(奈良県)と競合している。取材に対し、和田市長は「(登録について)県とともに進めている事業なので撤退という意味ではない」としながら、推薦を逃した場合は「ほかの観光資源に注力するためにも、いったん立ち止まって方向性を考える」と話した。