感染防止のためフェースシールドを着用して、中庭で練習する宇治中の吹奏楽部(宇治市宇治・宇治中)

感染防止のためフェースシールドを着用して、中庭で練習する宇治中の吹奏楽部(宇治市宇治・宇治中)

 新型コロナウイルスへの警戒が長期化する中、京都府山城地域の中高生は、部活動が思うようにできていない。夏の大会へ向けて練習を重ねたい時期だが、府教育委員会の通知で練習は2時間までなど制限がある。昨年はこれまでの努力を発揮する場に恵まれず、部員たちは「量より質」の練習に力を入れ、集大成の大会に挑む。

 「去年は(全国大会がなく)先輩が悔しい思いをした。その分もあって、優勝を目指したい」。久御山高(久御山町林)の剣道部主将、3年河原凌さん(18)はそう語る。

 男女約30人の同高剣道部は府内屈指の強豪校。6月上旬の全国高校総合体育大会(インターハイ、IH)府予選では、男子団体で優勝し、男女の個人でもIH出場を決めた。

 4月中旬に「まん延防止等重点措置」が府に適用されて以降、府教委は部活動を2時間以内とし、期限は6月20日までとした。さらに練習は自校生のみで行うよう限定した。

 同高剣道部は従来、平日に2時間半、休日には3時間の稽古に励むが、練習は短縮され、府外有力校との対外試合もできない。実戦形式を増やし、部員同士で得意な技について助言するなど工夫を凝らす。8月にはIHがあり、河原さんは「成長した姿を先輩に見てもらいたい」と話す。

 「焦りはあるけど、効率よく練習できるよう心掛けている」と語るのは、宇治中(宇治市宇治)吹奏楽部部長の3年植山寧彩(ねいろ)さん(14)。同部は3年前のマーチングコンテスト全国大会で金賞を受賞する実力校で、今年は約60人が所属する。

 8月には吹奏楽コンクール、翌月にはマーチングコンテストの府予選が控え、部活時間を増やして曲の完成度を上げたいが、2時間の練習では足らない。基礎を磨く時間を確保しつつ、課題曲を分割した上で、集中的に練習を重ねる。

 コロナ禍で、生徒が主体となって活動内容を見直すなど積極性が増したといい、顧問の梶原正之教諭は「自主的な創意工夫は上達につながっている」と強調。昨夏は府予選さえなく、夢の全国大会に挑戦できなかった。植山さんは「短い練習が本番に生かせるよう、みんなで一生懸命、頑張りたい」と話す。