大津地裁

大津地裁

 福井県の東尋坊で2019年10月、滋賀県東近江市の嶋田友輝さん=当時(20)=が遺体で見つかった事件で、殺人と監禁、傷害などの罪に問われたとび職の元少年(21)の裁判員裁判の初公判が15日、大津地裁(大西直樹裁判長)であり、元少年は起訴内容をおおむね認めた。

 事件では、元少年ら7人が殺人罪などで起訴され、すでに開かれた6人の公判や、この日の検察側の冒頭陳述によると、元少年は一連の犯行を主導した主犯格とされる。

 元少年は、傷害罪の起訴内容で、嶋田さんの脚を車でひいたとされる部分については、「(共犯者による行為であり)関与していない」と否認した。

 検察側は冒頭陳述で、元少年は、嶋田さんが暴力団関係者とトラブルを起こしたことに立腹し暴行を始め、警察などに暴行が発覚するのを免れるため、殺害を計画したと説明。「車でひく行為も一連の暴行の一部で、共犯としての責任を負う」と指摘した上で、「元少年はグループの意思決定をし、一連の犯行で終始主導的な役割を果たした」とした。

 弁護側は「主導的立場の者は共犯者にもいた。元少年の指示によらず、共犯者らが自らの意思で行い、元少年の想定を超える暴行もあった」などと主張した。

 起訴状によると、元少年は、18~20歳の少年ら5人や上田徳人被告(41)と共謀。19年10月17~18日、長浜市で嶋田さんの脚を車でひくなどし、車に閉じ込めて東尋坊に向かい、同18日夜、崖から飛び降りさせ死亡させた、などとしている。

 この事件で、大津地裁はすでに少年ら5人に対し、懲役10年以上15年以下などの不定期刑(確定)を言い渡している。上田被告には16日に判決が言い渡される(求刑は懲役10年)。