農芸高の鶏舎。農場ハサップ認証農場の取得に向け衛生管理を一から点検し、安全な卵の生産を目指す(南丹市園部町)

農芸高の鶏舎。農場ハサップ認証農場の取得に向け衛生管理を一から点検し、安全な卵の生産を目指す(南丹市園部町)

 京都府南丹市園部町の農芸高は、高度に管理された衛生環境で農産物が作られていることを証明する国の基準「農場HACCP(ハサップ)認証農場」の取得に向けた取り組みを始めた。採卵鶏の部門で挑戦し、安全な卵の生産につなげる。

 採卵鶏の農場で認証が得られれば、農業高校としては全国初となる。認証は安全な環境下で適切に鶏を飼っている証明となり、消費者からの信頼性が増す。約50羽がおり、生徒が飼育から出荷までを担う。卵は同高で販売している。

 5月下旬に認証に詳しい地脇準一元府畜産課長らを招き、取り組みのスタートとなる講習会を開催。地脇氏は衛生管理区域を厳密に設定し、鶏舎ごとに専用の長靴を用いるといった衛生対策の重要性を説き、畜産流通コースなどの2、3年生約40人が聴いた。

 同高は、現状ではあいまいになっている管理区域を、看板を設置するなどして明確化。消毒作業の記録を生徒も共有できるようにするなど、認証取得に向けてさまざまな管理工程の改善を図る。今後、府家畜畜産物衛生指導協会のサポートも受け、2022年度中の取得を視野に入れる。

 動物バイオコースで学ぶ3年の女子生徒(17)は「認証を受けて、農芸の卵が広く売れるようにしたい」と話した。