2019年に行われた「くじ取り式」。今年は2年ぶりの実施に向けて準備が進められている(京都市中京区・市議会議場)

2019年に行われた「くじ取り式」。今年は2年ぶりの実施に向けて準備が進められている(京都市中京区・市議会議場)

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、昨年に続いて山鉾の巡行中止が決まった祇園祭で、各山鉾保存会が巡行順を決める「くじ取り式」を2年ぶりに行う方針を決めたことが15日までに分かった。山鉾に代わって各保存会の代表が徒歩で巡行した昨年はくじ取りを行わなかった。今年は感染対策を徹底した上でできる行事を実施し、祭りの継承につなげる狙いがあるとみられる。

 くじ取り式は、山鉾巡行の先陣争いを避けるため、応仁の乱後の1500年に始まった。例年7月2日に行われている。近年は京都市中京区の市議会議場に計34の山鉾町の代表が集い、長刀鉾など慣例で順番が決まっている「くじ取らず」を除く24基がくじを引く。

 昨年はコロナ禍で山鉾巡行が58年ぶりに中止となり、保存会の代表者は前年のくじ順で八坂神社の四条御旅所(下京区)まで歩いた。関係者によると、今年も徒歩での巡行を予定するが、2年連続でくじ取り式を行わないことで所作や段取りなどが正確に伝えられず、伝統の継承に影響が出かねないとの懸念があったという。

 現在は市本庁舎が改修中のため、くじ取り式は分庁舎に移転中の市議会議場で行われる見通し。市は「連携してサポートできるように準備している」としている。