近藤重蔵にまつわる品が展示されている会場(滋賀県高島市鴨・高島歴史民俗資料館)

近藤重蔵にまつわる品が展示されている会場(滋賀県高島市鴨・高島歴史民俗資料館)

 江戸時代後期、蝦夷地(北海道)の択捉島や国後島を歴訪した探検家で、滋賀県高島市にゆかりがある近藤重蔵(1771~1829年)にまつわる品を集めた企画展が、同市鴨の高島歴史民俗資料館で開かれている。

 重蔵は晩年、長男が罪を犯した影響で当時の大溝藩(同市)に幽閉され、旧暦の6月9日に没した。墓は同市勝野の瑞雪院の裏山にあり、同館では毎年6月に重蔵に関連した企画展を実施している。

 企画展では、近藤家の家紋「鹿角紋抱き割角」が入った木綿の風呂敷のほか、重蔵が愛用したと伝わるフランス製の双眼鏡や、大正時代に作られた肖像画入りの木版画など約10点が展示されている。

 そのうち、重蔵が蝦夷地に赴く際、東北地方の民家で入手したという折れ弓は、平安時代後期の武将源義家が奥州を平定する時に用いた「伏竹弓」の折れた残りといい、弓袋には、珍しがって大切にしまっておいたという意味の「近藤家珍蔵」という文字が書かれている。
 30日まで。月、火曜と祝日は休館。無料。