かつての金剛力士像が安置されていた門があった付近。伐採や下草の除去で階段や石垣がはっきりと現れた。奥が設置したベンチ(亀岡市宮前町・神尾山)

かつての金剛力士像が安置されていた門があった付近。伐採や下草の除去で階段や石垣がはっきりと現れた。奥が設置したベンチ(亀岡市宮前町・神尾山)

 京都府亀岡市宮前町の宮川区の住民有志でつくる「宮川郷志会」が、丹波四大山城の一つ、神尾(かんのお)山城跡にベンチや看板を設置した。山の手入れや間伐材活用も兼ね、麓から山頂までを健康散策路として整備する取り組みの一環。


 会は60~70歳の住民を中心に約30人で構成。神尾山から搬出した間伐材で、事前にベンチ2基を製作し、8人がかりで登山道途中の仁王門跡と、山頂付近の神尾山城曲輪(くるわ)跡の2カ所に設置した。


 仁王門跡には山腹の金輪寺の仁王門がかつてあり、高さ3メートル以上ある鎌倉時代作の金剛力士像(阿形・吽(うん)形、市指定文化財)が安置されていた。門は撤去され門の基壇も埋もれていたが、会メンバーが伐採や下草刈りなどを行うと、基壇の石垣や階段がはっきりと現れた。ベンチのほか「金輪寺まで20分、神尾山城址まで30分」と書いた案内板も置いた。


 神尾山城曲輪跡では、山の尾根伝いに作られた平らな曲輪が階段状に下の方へと連なっている様子が分かる場所にベンチを設置。森靖夫区長(67)は「道や山を整備することで、地元の人たちが山に親しむきっかけになれば。今後は展望台整備にも取り組みたい」としている。