京都で培われた伝統芸能「京舞」と「狂言」を合作させた初の新作「たぬき」が7月18日、京都芸術大・春秋座(京都市左京区北白川)で初演される。京都の狂言師・茂山忠三郎(38)と、京舞井上流の次代を担う井上安寿子(やすこ)(32)という同大学の卒業生2人が共演。1匹の狸(たぬき)が人間の美女にドロンと化ける姿を、二人一役で見せる。「メルヘン」を公演のテーマに、おとぎ話のようでありながら、現代に通じる教訓も込めた舞台を目指す。

 せりふで観客を和ませる狂言と、せりふを用いずに美しさを体現する京舞―。「互いの型や良い所は大切に生かし、カバーし合いたい」と二人は語る。

 新作「たぬき」は、極重習(ごくおもならい)として最上位に扱われる古典の狂言「狸腹鼓(たぬきのはらつづみ)」と、地唄「たぬき」を基に、忠三郎が台本を作った。

 物語の舞台は京の東山。