完成した「究極のフルーツ大福」を紹介する山本さん(京都市上京区・京西陣菓匠宗禅)

完成した「究極のフルーツ大福」を紹介する山本さん(京都市上京区・京西陣菓匠宗禅)

 新型コロナウイルス禍で、京都駅前地下街ポルタ(京都市下京区)にあった店舗の閉店を余儀なくされた菓子店が、わらびもちを皮にした新スイーツ「究極のフルーツ大福」で再出店に挑戦する。10年来の構想に取り組み、旬の果物をふんだんに使い、とろけるような食感や香りの良さを実現した。

 京西陣菓匠宗禅(京都市上京区)を経営する山本宗禅さん(47)。コロナ禍で観光客が急減した影響を受け、ポルタ内の小売店は売り上げが一時、9割も減少した。ポルタの改装もあり今年4月末に閉店したが、雇用を守るために「今までにないスイーツで再挑戦する」と決めた。

 一般的なフルーツ大福の皮は求肥(ぎゅうひ)だが、果物のおいしさを際立たせようと、もちもちしたわらびもちにした。独自の冷凍技術や、あられの製造工程を応用し、生の果物やジュースをわらびもちに練り込むことに成功した。出店経費を集めるため、自社サイトでクラウドファンディング(CF)を始めたところ、250人以上から計300万円超が集まった。

 開店日は7月上旬。山本さんは「予想以上に励ましがあり、コロナ禍で人の優しさを痛感した。京都にしかない菓子として喜んでもらえればうれしい」と期待している。