日本のジェンダー平等の遅れについて講演する藤野教授(近江八幡市・県立男女共同参画センター)

日本のジェンダー平等の遅れについて講演する藤野教授(近江八幡市・県立男女共同参画センター)

 ジェンダー問題について学ぶセミナーが、滋賀県近江八幡市の県立男女共同参画センターであった。京都産業大の藤野敦子教授(家族・ジェンダー)が日本社会で性平等の考えが遅れている背景について講演した。

 日本は男女の政治参画などについての平等性を表す指数で先進国の中最低レベルといい、その理由について藤野教授は「父や長男が強い伝統的な家父長制が性差別の価値観を生み、今も残っている」と指摘した。

 また、高度成長期以降に定着した働き方も一因とし、「男性を念頭に、手厚い保障の見返りに会社優先を求める雇用制度が『妻が家を守る』との性別分業につながった」と説明した。配偶者の税控除なども流れを加速させたとした。

 藤野教授は「日本人は性の不平等に慣れ、無意識になり、欧米との差が広がっている。男性の育休や女性の管理職登用などを実践に移さなければ構造は変わらない」と強調した。