3月末で京都産業大を退職する益川敏英教授

3月末で京都産業大を退職する益川敏英教授

 京都産業大は20日、2008年のノーベル物理学賞受賞者の益川敏英教授(79)が31日付で退職すると発表した。益川教授が塾頭を務めていた同大学の研究教育機関「益川塾」も廃止するという。

 益川教授は名古屋大理学研究科出身で、京都大教授などを歴任し退官後、03年から京産大の教授を務めていた。専門は素粒子理論。08年のノーベル賞受賞後、若手研究者の養成を目指して09年6月に設立された「益川塾」の塾頭に就任した。

 同大学の終身教授として、後進の育成に当たってきたほか、憲法9条の改正に反対するなど平和に対する提言も行ってきた。

 高齢による体力的な理由から、退職の意向が本人より示されたという。益川教授は「これまで研究はもちろん、興味・関心のあるさまざまなことに純粋に向き合ってきた。これからは、大好きな読書やクラシック音楽を楽しみながら、ゆっくりと過ごしたい」とのコメントを出した。