京都府の西脇隆俊知事

京都府の西脇隆俊知事

 国が事業を凍結している大戸川ダム(大津市)の整備を盛り込んだ淀川水系河川整備計画の変更案について、京都府の西脇隆俊知事は22日の府議会代表質問で「賛同する」と述べ、ダム建設を容認する意向を初めて表明した。流域の6府県が全て容認したことになり、事業凍結から10年以上を経て再び建設に向けた動きが加速しそうだ。

 同ダムを巡っては今年2月、専門家でつくる京都府の技術検討会が必要性、緊急性を示す内容の提言を府に提出。これを受け、西脇知事は「(建設するかどうか)議論の俎上(そじょう)に載せてもよい」と述べ、議論に応じる構えを示していた。

 この日の府議会で西脇知事は「流域全体でハード、ソフト両面から水害対策に取り組んでいく必要がある」と答弁した上で、ダム建設を含む変更案に賛同するとの知事意見を国へ伝えることを明らかにした。

 同ダムは2009年、京都、滋賀、大阪、三重の4府県知事の「優先度が低い」との意見に沿って国が事業を凍結した。

 今回の河川整備計画の変更は、地球温暖化に伴う流域の降雨量の変化などを踏まえ、手続きが進められている。国が4月下旬にまとめた変更案では同ダムについて、環境影響を回避・低減する調査を行った上で本体工事を実施するとしている。