大津地裁

大津地裁

 滋賀県東近江市の湖東記念病院の患者死亡を巡る再審で、無罪判決(確定)を受けた元看護助手西山美香さん(41)=彦根市=が国と滋賀県に約4300万円を求めた国家賠償請求訴訟で、国側が22日までに、検察の再審開始決定への特別抗告などについて違法性を否定する準備書面を大津地裁に提出した。西山さんの弁護団が同日、明らかにした。

 訴状によると、西山さんは国側に対し、大阪高裁が2017年12月に再審開始決定を出した後、検察が理由なく特別抗告をしたため、無罪獲得が遅れた、などとしている。今月18日付の準備書面では、国側は「再審開始決定の判断に判例違反があるとする合理的理由があった」などと反論。検察に違法行為はなかったとし、請求棄却を求めた。

 訴訟で原告側弁護団は、国側が再審公判で開示されなかった証拠を持っているとして、全ての証拠を開示するよう求めている。国側は同日付で事件記録108点を証拠として提出したが、弁護団は「国側の主張を裏付けるための必要な証拠しかなく、裁判官が事件の全容を知ることはできない」とし、追加して証拠の提出を求める。

 次回の進行協議は7月6日で、県側(県警)は当日までに主張を盛り込んだ準備書面を出す方針。