世界選手権で2年連続の表彰台を目指す宮原(2月15日、関大たかつきアイスアリーナ)

世界選手権で2年連続の表彰台を目指す宮原(2月15日、関大たかつきアイスアリーナ)

 各国のトップ選手が集まる世界選手権は、今季磨いたプログラムを競う集大成だ。ハイレベルな戦いが繰り広げられる中、一つのミスが得点に大きく響く。それが得点源の連続ジャンプで、さらに技の要素が少ないSPなら、なおさらだ。

 演技を終えて得点を確認した宮原は、すべてを悟ったかのようなさえない表情を浮かべた。冒頭の3回転の連続ジャンプ。最初のルッツは着氷したものの大きく軸が傾き、続くトーループが回転不足に。SPの自己最高に5点以上及ばない70・60点で8位発進となった。「最初のジャンプがうまく入らなかった。スピードに乗れなかった」と悔やんだ。

 演技前の不安が的中した。直前の6分間練習でルッツが「つまり気味だった」という。時間ぎりぎりまで踏み切りの修正を試みたが「そこから気持ちを切り替えられなかった」と振り返った。

 ただ、見せ場はつくった。特に大会前に手直しした演技終盤のステップは、片足を大きく上げる得意のスパイラルの代わりに、上体を大きく反らしながら片膝を付いて滑るように改良。「ターンを丁寧に、曲に合わせて楽しく滑った」。流れるような動きで今季なかなか取れなかった最高難度のレベル4をマークし、出来栄え(GOE)でも1・50の加点を得た。

 心待ちにしていた自国開催の世界選手権は「練習からすごく大きな声援が聞こえた」。22日のフリーでの巻き返しに向けて「最後まで自分を信じてやるだけ」と力を込めた。