京都市中京区の発掘調査で発掘された、平安時代中期ごろの人面墨書土器。鬼が出入りするとされる敷地北東の方角の「鬼門除け」のためとみられる。人面墨書土器は平皿で、直径16センチ、高さ2センチ。ひげ面の男性とみられる墨書きが裏面に施されている。表面には墨で記したか、焦げたような黒色痕も残る。

 出土したのは、東北東に張り出した池の縁跡だった。景石の下に置き並べた小石の合間に、立てるように据え付けてあったという。

 人面墨書土器は都が長岡京だった8世紀後半まで多く見つかる半面、平安京に遷都してから激減するため、珍しい出土例になる。敷地には9世紀後半に小野宮と称された……