天皇陛下の即位を祝う法要で慶讃文を読み上げる上村長老(京都市東山区・泉涌寺)

天皇陛下の即位を祝う法要で慶讃文を読み上げる上村長老(京都市東山区・泉涌寺)

 天皇陛下の即位を祝い、国の安寧を願う法要が29日、皇室とゆかりの深い泉涌寺(京都市東山区)で営まれた。過去の天皇や皇后の位牌(いはい)をまつる霊明殿に同寺の総代や宮内庁京都事務所長ら約80人が参列、新天皇の即位を喜んだ。


 同寺には、天智天皇以来歴代天皇や皇后の位牌約140体がまつられている。鎌倉時代の四条天皇が亡くなった際には泉涌寺で葬儀を行い山陵を造営するなど、古くから皇室と深く関係してきた。即位を祝う法要も歴代天皇の代替わりに際して続けてきたが、今回は約200年ぶりの生前退位となったため、より盛大に営んだ。
 寺に伝わる華道、香道、煎茶道の師範らが菊の生け花や茶を仏前に供えた後、上村貞郎長老(81)が「その徳、既に八徳を修し天徳に至らん」と天皇陛下をたたえる慶讃(けいさん)文を読み上げ、同寺にまつられている歴代天皇らに即位を報告した。