おしゃれなジーンズ姿に定評がある林さん。日々の着こなしを紹介するブログも人気だ(大阪市)

おしゃれなジーンズ姿に定評がある林さん。日々の着こなしを紹介するブログも人気だ(大阪市)

 ジーンズは若い人の服と思っていませんか? 年齢を重ねてからのジーンズは、おしゃれの幅をぐっと広げてくれる優れものです。とはいえ「体形に合うものを探すのが難しい」「どう着こなしたらいいか」と思い悩む人が多いのも事実。ジーンズ選びに困るシニアの方も多いのでは? ジーンズについて造詣が深いRESOLUTE(リゾルト)のデザイナー林芳亨(よしゆき)さん(62)に聞きました。

■ジーンズは「その人の顔」

 -おなか周りが気になる男性から「ジーンズってきつそう」という声があります。

 ジーンズはおしりにぴったり合わせると、すっきりときれいに見えます。男性の場合、おなかがきつかったら、股上のちょっと浅いタイプを選んで、ウエスト部分におなかを乗せる。イタリアでうちのジーンズは売れていますが、おなかが出ている人はこのように着ていることが多い。ウエストが大きいサイズを選ぶと、おしりが余ってボテッとするし、のびのびパンツは楽だけれど、体形がそのまま出てしまいます。

 -ほかに注意点は?

 お薦めのシルエットは、股下の内側から裾にかけてのゆるやかなカーブになっているストレート。足に沿います。裾は男性の場合、くるぶしよりも少し上。立った時、裾が靴にかからず、すとんと落ちてきれいです。アジア人の体形を考えた国産デニムがいいとは思いますが、なかにはアメリカ人体形に合わせたアメリカ製デニムに近いものを作るメーカーもあるので、はき比べてみてください。

 -女性の場合は?

 つかず離れずのストレートタイプがきれいです。最近は「スタンダードなタイプをはきたい」という人も多く、あえて男性用デニムを選んで裾を長く折り返すことも。女性のほうがいろんな着こなしを楽しめると思うので、お手本になる人を探すのもいいですよ。

 -2011年から毎年、9月から翌年の4月末までほぼ毎週末、全国の取扱店に立ち、自社ブランドの見立ても担う。

 ドゥニームというブランドを長くやっていましたが、2010年にリゾルトを始めました。直営店がないので「見立てをして」って言われて。1対1で接するうちにさまざまな体形の人がいることがわかり、当初のサイズは40型でしたが、86型に増やしました。客観的な目って必要です。でも日本では経験を重ねた年配店員のいる店が少ない。見立ててくれる店員と出会えない場合、奥さんと一緒に行くなどしてください。

 -ジーンズの魅力は?

 はいた人の体形が出て、その人の顔のような存在になります。服のなかでそうなるのはジーンズだけで、だからこそ愛着も湧く。ジーンズをファッションではなく道具と思っているので、自分で作るデザインは4種類のみです。何年かはいて色が落ち、同じものをほしいと思った時に手に入るようにしたい。ずっと着られるのがジーンズなのです。