大津地裁

大津地裁

 福井県の東尋坊で2019年10月、滋賀県東近江市の嶋田友輝さん=当時(20)=が遺体で見つかった事件で、殺人と監禁などの罪に問われたとび職の元少年(21)の裁判員裁判が25日、大津地裁(大西直樹裁判長)であった。犯行の主犯格とされる元少年は「今回の事件では、自分に一番責任がある」と証言した。


 被告人質問で、元少年は、事件でほかに起訴された少年ら6人との関係について「けんかの強さによる力関係があり、格闘技経験がある自分の意見は通りやすかった」と述べ、「(嶋田さんを連れ)東尋坊に行くことを決めたのは自分だ。殺害することや、暴力を止められたのも自分だと思う」などと証言した。一方で、「対等な立場で事件を起こした」とも述べ、元少年の指示によらず共犯の少年らが自らの意思で暴行などをしたと主張した。


 起訴状によると、元少年は、18~20歳の少年ら5人や無職上田徳人被告(41)と共謀。19年10月17~18日、長浜市で嶋田さんの脚を車でひくなどし、車に閉じ込めて東尋坊に向かい、同18日夜、崖から飛び降りさせ死亡させた、などとしている。


 この事件で、大津地裁は、少年ら5人に懲役10年以上15年以下などの不定期刑(確定)を、上田被告には懲役10年を言い渡している。