聖火リレーに参加したランナーたち(5月25日、亀岡市・サンガスタジアム京セラ)

聖火リレーに参加したランナーたち(5月25日、亀岡市・サンガスタジアム京セラ)

 5月25、26日にサンガスタジアム京セラ(京都府立京都スタジアム、京都府亀岡市)で実施された東京五輪の聖火リレーに「税金をいくら使ったのか」との声が京都新聞社に寄せられた。新型コロナウイルスの緊急事態宣言に伴い、16市町での公道リレーは中止となったが、2019年度以降、多くが警備計画作成などを業者に委託し、交通規制看板製作などを発注済みだった。決算前で金額は未確定だが、スタジアムでリレーを実施した京都府を除き、公道中止の16市町で、少なくとも計8700万円が無駄になったといえる。

 16市町が組んだ予算は19年度以降、計約2億7千万円。府内最大の予算8100万円を準備した京都市は20年度までに計画費などに計1600万円を支出し、6500万円の予算を組んだ21年度分は調整中という。他では長岡京市が警備計画や交通規制看板などで計約1100万円、木津川市が交通規制看板やサポートランナー用ユニホームなどで計約900万円などだが、金額の確定は21年度決算を待つことになる。

 府の予算は計1200万円。元々1日目のセレブレーション会場がスタジアムだったため、警備や計画、イベントなどを一括で業者に委託していた。五輪スポンサーに配慮して企業名の入ったスタジアムの看板や自動販売機を黒幕で隠した費用などの詳細は「個別には分からない」(府スポーツ振興課)。スタジアムでは2日間リレーが行われたため、警備費は増えたがイベント費が不要となり「予算の範囲内で収まる」(同)と断言する。

 ただ、とんだおまけも付いた。ピッチ上に芝生保護パネルを敷いたが、中継車などが計40周走行して芝生がわだち状に黄色く変色。スタジアムの指定管理者ビバ&サンガによると、枯死はしておらず、栄養を与えたり新たな種をまいたりして復活しつつあるが、元に戻るかまだ予断は許さないという。

 府文化スポーツ施設課の説明では仮に全面張り替えをする場合、5700万円以上かかる。責任の所在は府、ビバ&サンガ、大会組織委員会で協議中だが、実施を決めた府の責任となれば、追加の税負担が生じる。