かつての姿を取り戻した茶室(京都市東山区・圓光寺)

かつての姿を取り戻した茶室(京都市東山区・圓光寺)

 裏千家十一代家元、玄々斎が造立したとされ、京都市東山区の圓光寺境内にある茶室が改修され、27日に現地でお披露目会が行われた。現代に取り戻された往時の姿を、参加者が祝った。

 茶室は、掲げられていた扁額(へんがく)から1853(嘉永6)年に建てられたとされ、近年は老朽化が進んでいた。まちづくりに取り組むNPO法人「東三条希望の会」が寺関係者と相談し、クラウドファンディングを活用して2月から再建に取り組んだ。

 修復作業では、土壁の基礎となる竹小舞を組み直し、板壁で覆われていた下地窓をくぎ穴から復元するなどした。床柱や天井などのしつらえは残し、当時の雰囲気をそのままによみがえらせた。

 お披露目会では経過報告が行われたのち、支援者らが茶室内を見学。「京料理 清和荘」の主人、竹中徹男さん(57)=伏見区=も参加し、「古いものを上手に使われていて、にじり口をくぐると心が洗われる気分でした」と振り返った。