リニューアルオープンした滋賀県立美術館で、企画展のインスタレーションを見て楽しむ家族連れら(大津市瀬田南大萱町)

リニューアルオープンした滋賀県立美術館で、企画展のインスタレーションを見て楽しむ家族連れら(大津市瀬田南大萱町)

 滋賀県立美術館(旧・滋賀県立近代美術館、大津市瀬田南大萱町)が27日、4年ぶりにリニューアルオープンした。展示室やエントランスを改装。インスタレーション(空間芸術)を全館で展開する企画展と新基軸の常設展で幕を開け、待ちわびた美術ファンや家族連れら約1700人が県内外から訪れた。

 旧県立近代美術館は新生美術館計画のとん挫で2017年からの休館が長期化していた。リニューアルは約12億円をかけ、三つの展示室の床、天井、照明を作品が際立つように改装。シャンデリアなどを撤去して開放感を持たせ、カフェを新設するなど、エントランスの雰囲気を「格調高い」から「親しみやすい」へ転換した。館名から特定の時代を指す「近代」を4月に外し、改称した。

 企画展は、滋賀ゆかりの若手作家12人が巨大なインスタレーションを全館にわたって創作。ガラス、絵画、映像から漁網まで素材も表現も異なる空間を造り上げ、来館者を驚かせた。常設展は、重要文化財「桑実寺縁起絵巻」(近江八幡市・桑實寺蔵)を入り口に「ストーリーを描く」といった三つの視点で故小倉遊亀さんの日本画や志村ふくみさんの紬(つむぎ)織など収蔵品約40件を展示している。

 初日は三日月大造知事と保坂健二朗館長が「公園の緑に囲まれた立地を生かし、心地よい美術館を目指す」などとあいさつした。

 月曜休館。開催中の企画展、常設展は8月22日まで。以後も企画展、常設展を順次開催する。