疫病退散の意味を込めて作られた刀剣をあしらった御朱印(野洲市五条・兵主大社)

疫病退散の意味を込めて作られた刀剣をあしらった御朱印(野洲市五条・兵主大社)

御朱印に描かれている室町時代の脇差

御朱印に描かれている室町時代の脇差

 滋賀県野洲市五条の兵主大社が、所蔵する刀剣をあしらった御朱印を初めて作製した。刀剣には古来、魔よけの力があるといわれ、新型コロナウイルス禍を踏まえて疫病退散の意味も込めた。

 同大社は軍神を祭る神社として中世に武士の信仰を集め、多くの武具が奉納されている。

 御朱印のデザインに用いたのは、室町時代に活躍した刀鍛冶で「関の孫六」の名で知られた孫六兼元作の脇差。鎮座1300年を記念し3年前に修復され、美しい刃紋を取り戻した。井口雄禰宜(28)は「刀剣をきっかけに神社の歴史にも興味を持ってもらいたい」と話す。

 朱印料は500円。同大社では現在、戦時中に行方不明となった太刀の刀身復元にも取り組んでおり、その費用に充てる。