新型コロナウイルスワクチンの接種を受ける舞妓(京都市南区、HOTEL The M's KYOTO)

新型コロナウイルスワクチンの接種を受ける舞妓(京都市南区、HOTEL The M's KYOTO)

 京滋の企業や大学での新型コロナウイルスワクチン接種が進む中、観光事業者向けの職場接種を利用した芸舞妓への接種が28日、始まった。新型コロナの影響で打撃を受けたもてなし文化の継承を目指す。

 京都の花街では昨年末に芸舞妓への感染が広がった。また、宴席の機会が減ったり、春の舞踊公演が規模縮小や中止されたりするなど影響は深刻という。64歳以下へのワクチン接種が本格化してきたことから、歌舞会関係者から早期接種を求める声が上がっていた。希望を受けて京都伝統伎芸振興財団(おおきに財団、京都市東山区)が調整、ホテル運営会社が観光事業者向けに実施している職場接種の利用が決まった。

 28日には、宮川町の芸舞妓計7人が会場となる南区のホテルを訪れた。順に予診を済ませた後でワクチンを接種。芸妓の叶子さん(23)は「お客さんが気にせず花街に来てもらえるように早くなってほしい」と話し、舞妓の小晶さん(18)は「うちらの世代は無症状の人も多いし、なるべく早く打ちたいと思っていたので、無事に打ててよかった」と安心した表情を見せた。宮川町では7月上旬までに、芸舞妓以外の関係者を含む100人程度が接種予定という。