予約ができない状況についてお知らせを掲載する「京あんしん予約システム」のサイトの画面(28日夜)

予約ができない状況についてお知らせを掲載する「京あんしん予約システム」のサイトの画面(28日夜)

 16~64歳の京都市民を対象とする新型コロナウイルスワクチンの個別接種に向け、京都府医師会が28日から運用を始めた新システムが、受け付けから数時間で各医療機関への予約ができなくなったことが分かった。国からのワクチン供給量が見通せず、市が医療機関への配布ワクチンを絞ったため。LINE(ライン)を利用した予約システムで若年層のスムーズな接種につなげる狙いだったが、初日から混乱が生じた。

 システムは「京あんしん予約システム」。サイトに掲載されている市内の医療機関を選んだ後、スマートフォンでQRコードを読み込み、ライン上で希望日時や接種券番号を入力して予約できる。7月からの64歳以下接種の本格化を前に、かかりつけ医がいなくても地域の医療機関で接種が受けやすいよう整備した。

 府医師会によると、サイトでは約100施設を掲載しているが、実際はほとんどが予約を募っていない状況で、わずかにあった予約枠も初日で埋まったとみられる。市が各医療機関へ1週間に配るワクチンを7月5日の週から最大70瓶を50瓶に絞るなどし、供給が不足しているためという。府医師会の担当者は「まずは1回目接種を受けた人の2回目分の確保が優先で、新規予約が受けられない状況になっている」と説明する。

 サイトの利用者から府医師会に「予約が取れない」などの問い合わせがあり、この日の午後、急きょサイト上に「今後の供給状況に合わせて案内できるようになりますのでしばらくお待ちください」とのお知らせを掲示した。予約の受け付けを再開する時期は各医療機関が判断するが「供給量が分かるまでは難しいだろう」という。

 市は供給量を減らした理由について「国が7月以降のワクチンの十分な供給量を示していないため、やむを得ない。十分な確保を国に求めたい」(医療衛生推進室)としている。