広い工業地帯を抱える京都府久御山町が、働く人たちに健康的で多彩な昼食を取ってもらおうと、「キッチンカー」による弁当の移動販売を支援している。飲食店の開業が法的に規制されている工業地帯の事情があるが、一方で農業も盛んな同町の地場野菜を生かし、働く環境を改善しようという取り組みだ。実証実験を経て本年度から本格的に業者を公募。6月下旬から1店が営業を始めた。

 久御山町では国道1号と第二京阪道路の間に工業専用地域が設けられ、交通の利便性から約1600の事業所が集まる。だが、都市計画法により同地域では飲食店やコンビニが出店できないため、働く人が昼食を取りづらくなっている。

 中小事業者が多いため社員食堂は少なく、弁当の配達を利用する人が多いという。同地域外にラーメン店やコンビニはあるが、同町産業課は「バリエーションが豊かではなく、栄養バランスも偏りやすい」と指摘する。

 町では京野菜の栽培など農業も盛んであり、地場野菜を味わえる昼食を提供して働きやすい町にしようと2019、20年度、キッチンカー業者と敷地への出店を希望する企業を募集し……