同志社大学(京都市上京区)

同志社大学(京都市上京区)

 同志社大の男子学生=当時(19)=がサークルの飲み会で上級生らから酒を一気飲みさせられて死亡したとして、学生の母親が大学を運営する法人を相手取り、1千万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が30日、京都地裁(菊地浩明裁判長)であった。大学側は請求棄却を求めた。

 訴状によると、大学公認サークルに所属していた学生は2016年2月、兵庫県内のホテルで行われたサークルの春合宿で缶ビール1本や焼酎のストレートを紙コップで4~5杯以上一気飲みさせられ、急性アルコール中毒のため搬送先の病院で死亡が確認されたとしている。

 母親側は、サークル内では上級生が下級生に酔いつぶれるまで飲酒を強要することが伝統として常態化していたと主張。顧問の大学教授もそのことを認識していたが大学は必要な対策を行わずに放置した安全配慮義務違反があると訴える。

 大学側は答弁書で「飲酒を強要する伝統は存在せず、学生が自発的に飲酒していた」と反論。届け出が無かったために大学も顧問も合宿を把握しておらず、大学の安全配慮義務が問題となる範囲外の事故だと主張している。

 この日は法廷で母親が「今の私にできることは、息子が自分勝手にお酒を飲んで死んだのではない、自分たちが引き起こした事件だと大学に分かってもらうこと。最後に母としてやってあげられることに力を尽くしたい」と意見陳述した。

 母親の代理人弁護士によると、サークルの学生ら15人に対して損害賠償を求めた調停はすでに成立しているという。