オーストリアの女子空手代表の受け入れに向けワクチン接種を受けるホテル関係者(京都府亀岡市篠町)

オーストリアの女子空手代表の受け入れに向けワクチン接種を受けるホテル関係者(京都府亀岡市篠町)

京都府舞鶴市が公開しているウズベキスタン柔道選手団のビデオメッセージ。市民との交流行事は取りやめになった(舞鶴市役所)

京都府舞鶴市が公開しているウズベキスタン柔道選手団のビデオメッセージ。市民との交流行事は取りやめになった(舞鶴市役所)

 東京五輪に出場する外国の選手団が事前合宿を予定している京都府内のホストタウンの舞鶴、亀岡、京丹後の各市が、新型コロナウイルス対策に神経をとがらせている。ウガンダ選手団で選手らの感染が判明し、受け入れた大阪府泉佐野市では市職員が濃厚接触者とされた例も出ている。交流行事の取りやめで歓迎ムードはしぼみ、3市とも選手団や地元の関係者がPCR検査を連日受ける態勢を整えるなど、緊張感が強まっている。

 舞鶴市には柔道のウズベキスタン選手団28人が、7月12~19日に滞在する。市は接触する可能性のある市職員やホテル、交通機関の関係者ら約140人へのワクチン接種を進めており、1、2日に2回目を行う。

 ウガンダ選手団での感染判明を受けて自治体や保健所の対応が課題に浮上したが、多々見良三市長は「判明する前から対策は練っており、追加の準備はしない」としている。滞在先は練習会場の舞鶴文化公園体育館とホテルに限定し、貸し切りバスで移動する。

 市民との交流行事は催さず、練習見学もできない。同体育館での歓迎セレモニーは100人規模に抑え、応援動画の放映や高校生のチアリーディングを企画するが、観覧は選手団と離れた2階席とする。

 亀岡市では空手のオーストリア女子代表ベッティーナ・プランク選手(29)とコーチら計6人が7月24日~8月3日に合宿を予定している。練習会場の亀岡運動公園小体育館と宿舎以外の移動は禁じる方針だ。

 宿泊は民家を改修した市施設を予定していたが、万全な感染対策がとれないとしてビジネスホテルに変更した。空港からの移動にはサービスエリアでのトイレ使用が難しいとみて、トイレ付きのバスを貸し切るという。

 湯の花温泉での歓迎レセプションや小学校での交流事業は中止とした。「これだけ厳しい条件ですが、それでも合宿をされますか、と打診し、前向きな回答を頂けた」。市生涯スポーツ課の担当者は複雑な思いを抱きつつ準備を進める。市は30日、対応する職員やホテル関係者ら24人にワクチンを接種した。

 京丹後市ではカヌーのスペイン選手団18人が7月18~28日、ポルトガル選手団11人が同20~28日に合宿をする。同市でも空港からの移動に貸し切りバスを用意し、ホテルはフロアを貸し切って出入り口や食事場所を別に設ける。中山泰市長は「受け入れにあたり、感染予防対策を万全に行う」と話す。