予約型乗り合いタクシーに乗り込む女性。AIを活用したスマートフォンのアプリでタクシーが到着し、目的地へと向かう(京丹後市峰山町)

予約型乗り合いタクシーに乗り込む女性。AIを活用したスマートフォンのアプリでタクシーが到着し、目的地へと向かう(京丹後市峰山町)

 京都丹後鉄道や高速バスの運行を手掛けるウィラー(大阪市)は、京都府京丹後市の玄関口「丹鉄・峰山駅」周辺の一部市街地限定で、AI(人工知能)を活用した「予約型乗り合いタクシー」の事業化を始めた。市の中心市街地にある商業施設前で出発式があり、地元関係者らが、新たな移動手段の定着に期待した。

 予約型乗り合いタクシーは、利用者がスマートフォンの専用アプリで、出発地と目的地を入力すると、10分程度で5人または9人乗りタクシーが到着。他の利用者を乗せながら、AIが目的地までの効率的な道順を割り出して運行する。料金は「月定額会員5千円乗り放題」「1運行300円」など。

 ウィラーは、今年3月8~31日に、峰山駅を拠点とする沿線エリアで、地元の「峰山タクシー」に運行を委託し、無料実証実験を行った。同社は「利用回数が増えれば、AIはより最適なルートを選ぶ。本数や時間に縛られず、乗り合いで安く利用できる」と説明する。

 約50人が集まった出発式では、峰山タクシーの車両が市内在勤の30代女性1人を乗せて目的地に向かった。ウィラーの村瀬茂高社長(57)は「マイカーがなくても、安心して移動できるまちづくりに貢献したい」と話し、中山泰市長は「高齢化と人口減少が進む中、これからの公共交通の充実に欠かせない移動手段」と期待を寄せた。