京都地検

京都地検

 マッサージをすると称して女性にわいせつな行為をしたとして、準強制わいせつの疑いで逮捕され不起訴処分となり、京都第2検察審査会が不起訴不当と議決した堺市の自営業の男(55)について、京都地検は30日、同罪で起訴したと発表した。起訴は23日付。

 起訴状によると、2018年1月17日午後9時半ごろから翌18日午前0時ごろまでの間に、当時営んでいた京都市右京区のアロママッサージ店で、客として訪れた京都府内の当時30代の女性に対し、上半身を触るなどのわいせつな行為をしたとしている。

 男は19年6月に府警に逮捕されたが地検は不起訴処分(嫌疑不十分)にした。被害者の女性が処分を不服として検察審査会に申し立て、昨年10月、同審査会が不起訴不当とした。

 検察審査会の議決書では「捜査記録からみると、被害届は提出されていないものの、同様の行為をされて嫌な思いをしている女性がかなりの人数いるのは確かであるにもかかわらず、なぜ今回の事件を安易に不起訴にできたのか市民感覚としては理解できない」「これ以上、泣き寝入りをする被害者を増やすべきではなく、もっと被害者に寄り添った再捜査をすべき」と検察側を批判していた。

 地検の北佳子次席検事は一転、起訴となった理由について「証拠関係に関わる」として説明せず、「議決を踏まえて所要の捜査を行い、証拠関係を慎重に判断した」と述べるにとどめた。