函谷鉾の「吉符入り」で祭りの無事を祈願する関係者ら(1日午前9時1分、京都市下京区・函谷鉾保存会事務所)

函谷鉾の「吉符入り」で祭りの無事を祈願する関係者ら(1日午前9時1分、京都市下京区・函谷鉾保存会事務所)

 祇園祭が1日幕開けした。新型コロナウイルスの感染対策で山鉾巡行は2年連続の中止となるが、山鉾を組み立てる「山鉾建て」は一部で再開される。初日は京都市内の各山鉾町で神事始めの「吉符入り」が行われ、関係者が祭りの無事を祈願した。

 昨年に続いて山鉾巡行(前祭17日、後祭24日)は各山鉾の保存会代表による徒歩での巡行に代える。メインとなる八坂神社(東山区)の神輿渡御(みこしとぎょ)も神霊をうつした榊(さかき)を運ぶ形で行う。

 一方、34ある山鉾保存会のうち17の保存会が2年ぶりに、山鉾建てを行う。保存会の巡行順を決める「くじ取り式」も実施するなど、感染対策を徹底した上で、できるだけ行事を行い、祭りの継承を目指す。

 鉾建てを行う函谷(かんこ)鉾保存会(京都市下京区四条通烏丸西入ル)は1日朝、密集を避けるために吉符入りを3回に分けて実施。八坂神社の神職が神事を営んだ後、行事の打ち合わせを行った。岡本正理事長(55)は「久しぶりに自分の所の鉾を見られるのはうれしい。できないこともあるが、できることをがんばりたい」と晴れやかに語った。