職人たちが作業を進める中、所狭しと積み上げられた提灯(2日午後1時55分、京都市下京区)

職人たちが作業を進める中、所狭しと積み上げられた提灯(2日午後1時55分、京都市下京区)

 祇園祭を彩る提灯の製作作業が追い込みに入っている。新型コロナウイルスの影響で2年連続で山鉾巡行が中止となり、注文が減る中でも、京都市下京区の「奥川提(ちょう)燈(ちん)店」では職人たちが仕上げ作業に熱を入れている。

 今年は山鉾建ては行われるものの、昨年に提灯の出番がなかったため、注文が少ないという。例年の4分の1となる800個を作る予定で、このうち山鉾に飾る駒形提灯の分は50個にとどまる。作業は5月下旬に始まり、今月20日まで続く見込み。

 所狭しと提灯が積み上げられた作業場で、職人たちが黙々と筆を走らせ、紋などを入れていた。8代目当主の奥川忠司さん(66)は「自分が見てきた中で駒形提灯の注文がこれだけ少ないのは初めて。来年は2年分を凝縮して、見てもらいたい」と話した。