京都府福知山市ゆかりの戦国武将、明智光秀が主人公の大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」の放映終了から約半年が経過した。福知山城の入館者数は放映前から大幅に増えたが、一方で観光消費額は大きくは伸びなかった。今後の観光施策にどう生かすのか、市と地域の動きを探った。

 2020年の福知山城入館者数は、新型コロナウイルスの影響で一時休館したにもかかわらず10万人を超えて過去最高を更新し、特設した「福知山光秀ミュージアム」も好評を得た。市観光ガイドの会の芦田八郎さん(71)は「謀反に至った背景や光秀の人柄を知ってもらえて良かった」とイメージアップの喜びを語る。しかし、ガイドの依頼を受けたバスツアーは、他の観光地と組み合わせた立ち寄りが多く「限られた時間で案内するのは、城と光秀がまつられる御霊(ごりょう)神社で限界」とも話した。

 入館者数が伸びた一方、20年の観光消費額は放映前年の25億円から大幅に下がって15億円だった。福知山観光協会によると、従来から日帰り旅行や周辺地域を訪れる「ついで」の形態が多く、1人当たりの滞在時間は全体的に短いという。「麒麟がくる」の地域活性化の効果について調査をまとめた福知山公立大の鄭年皓(ジョンニョンホ)教授は「消費額の落ち込みは、コロナ禍の影響もあり、日帰り観光に……