湖南市役所

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 滋賀県湖南市の新型コロナウイルスワクチン接種で、4月に市内の高齢者施設で行った際に、使用済み注射器を誤って90代女性に刺していたことが3日までに分かった。女性の健康状態に異常はないという。業務は生田邦夫市長の経営する医療機関が委託を受けていたが、市は内規に反し、公表をしないことを生田市長らが決めていた。

 市によると、高齢者施設で、4月30日に医療機関の医師と看護師、施設の看護師が接種を実施。このうち看護師1人が、使用済み注射器を入れる容器から誤って取り出して女性に刺し、注射器内にワクチンがないことに気づいた。女性に対し、感染症検査を行ったが異常はなかったという。

 市には、委託を含む市の行政事務で過誤があった場合は原則公表するという内規があるが、甲賀保健所の「被害拡大もなく公表にはあたらない」という判断などから、市長と幹部職員が非公表を決めたという。

 生田市長は「ミスへの対応としては問題なかったとして公表しなかった。だが内規を十分に理解せず、私が経営する医療機関ということもあり反省している。今後は迅速に公表する」と話した。