核軍縮に向けた「京都アピール」について説明する白石座長(右)=京都市内のホテル

核軍縮に向けた「京都アピール」について説明する白石座長(右)=京都市内のホテル

 京都市内で開かれている核兵器保有国と非保有国の有識者が核軍縮への方策を議論する「賢人会議」の第4回会合は23日、国際社会に核軍縮関連の条約を維持することなどを求める「京都アピール」を外務省に提出することで一致し、閉会した。4月末予定の核拡散防止条約(NPT)再検討会議準備委員会における政府提言に反映させる。

 会議は非公開で行われ、白石隆座長(熊本県立大理事長)が閉会後の記者会見で明らかにした。

 白石座長によると、京都アピールでは、米国とロシア間の中距離核戦力(INF)廃棄条約の失効見通しなどを踏まえ、「核軍縮を巡る現下の状況に懸念がある」などと指摘した。

 その上で、2020年のNPT再検討会議を見据えて、国際社会が核軍縮関連の条約を維持、義務を履行する▽核保有国が自国の核政策などについて説明し情報共有する▽NPT非加盟の核保有国も念頭に置いて対話の仕組みをつくる-といった内容を盛り込む予定という。

 会議では、核兵器の廃絶に向けて乗り越えるべき安全保障上の困難な問題についても話し合われたが、結論は出なかったという。

 次回会合は7月ごろを予定しており、白石座長は「安全保障上の困難な問題についても可能な範囲で議論を取りまとめたい」と話した。