二条城の堀からイノシシを引き上げる管理事務所の職員ら(27日午後2時20分、京都市中京区)

二条城の堀からイノシシを引き上げる管理事務所の職員ら(27日午後2時20分、京都市中京区)

    27日正午ごろ、京都市左京区岡崎西天王町の平安神宮で、警備員がイノシシを発見し、110番した。イノシシは境内を走り回った後、西方向に逃げた。京都御苑や府庁前など、丸太町通一帯で目撃情報が相次ぎ、パトカーが緊急出動する騒ぎとなった。平安神宮西側の工事現場にいた50代の会社役員の男性がイノシシに突き飛ばされ、左腕を骨折した。
 110番から約40分後、イノシシは平安神宮の西約4キロの二条城(中京区)外堀に転落しているのが見つかった。午後2時半ごろに水中から引き上げられたが、すでに死んでいた。
 府警などによると、イノシシは体長約1メートルで性別は不明。平安神宮から二条通まで南下した後、丸太町通などを通って、二条城方向に進んだとみられる。
 平安神宮近くにいた30代の会社員男性は「男の人が背後から突進され、肘を痛そうに押さえながら倒れていた。観光地にイノシシが出るとは思わなかった」と驚いた様子だった。
 ロームシアター京都(左京区)の職員藤井敬史さん(60)は「イノシシがものすごい勢いで中庭を駆け抜けていった。人の多い休日だったら、大惨事になっていた」と話していた。