国家賠償請求訴訟への決意を語る西山さん(2020年12月25日、大津市梅林1丁目・滋賀弁護士会館)

国家賠償請求訴訟への決意を語る西山さん(2020年12月25日、大津市梅林1丁目・滋賀弁護士会館)

 滋賀県東近江市の湖東記念病院の患者死亡を巡る再審で、無罪判決(確定)を受けた元看護助手西山美香さん(41)=彦根市=が、国と滋賀県に約4300万円を求めた国家賠償請求訴訟の進行協議が6日、大津地裁(堀部亮一裁判長)であった。

 進行協議は非公開。会見した原告側によると、国側が6月18日付で提出した108点の証拠はごく一部だとして、西山さんの全ての供述調書や病院関係者の供述調書、捜査報告書などさらに約110点を特定し、提出を求める意見書を2日付で出した。国側は「8月末までに何らかの対応をする」と述べるにとどめたという。

 西山さんは会見で「検察は証拠を早く出し、法廷で争えばいい。証拠開示の全面化の道がつくれたらいい」と主張した。7月6日は自身が17年前の2004年に滋賀県警に逮捕された日でもあり、「他の冤(えん)罪(ざい)事件よりも早く解決したことは喜ばしいが、国賠訴訟でも長い時間を戦わないといけない。早く解決して普通の女性として生きていきたい」と語った。