【資料写真】生田邦夫市長

【資料写真】生田邦夫市長

 滋賀県湖南市の新型コロナウイルスワクチン接種で4月に高齢者施設で入所女性に使用済み針を刺した事故を、市が内規に反して2カ月公表しなかったことについて、生田邦夫市長は6日の定例会見で「非公表とした最終的な判断は私がした。今後、ミスがあった場合は原則公表する」と謝罪した。

 生田市長は、非公表の判断について、事故の対応としては適切だったとする一方、「行政としての判断は分けて考え、開示すべきだった。反省している」と話した。一方、接種業務を請け負っていたのが自身経営の医療機関だったが「それが非公表とした理由ではない」とした。

 市によると、事故は4月30日に発生し、5月6日に市長や市幹部職員が「重大な事故」との認識で対応を協議。市の基準では公表すべき事故であることや、非公表として発覚した場合のリスク、医療機関や施設が特定される恐れについて意見が出されたという。

 その上で市は、甲賀保健所の「必ずしも公表すべき事案ではない」という見解を参考に、医師である市長の「経験から健康被害や被害拡大が見込まれない」との判断から、非公表を決めたという。