根本中堂の軒下にある巨大な組み物を間近に見る参加者たち(大津市・延暦寺)

根本中堂の軒下にある巨大な組み物を間近に見る参加者たち(大津市・延暦寺)

 延暦寺(大津市)で23日、根本中堂の修理現場の見学会が開催された。参加者約150人は、手を伸ばせば届くような間近な所から国宝建造物を眺めたり専門職員の説明を受けたりして建築技術の高さを学んだ。

 文化財修理の伝統技法を知ってもらおうと、県教委が根本中堂で初めて開催した。

 見学会は、普段は立ち入ることのできない工事用の足場に入って実施された。建物の6階に当たる場所からの見学もあり、銅板やとちが剝がされて木部がむき出しになっている屋根や、建物の外部を彩っていた彩色の復元などについて、県教委の専門職員から説明を受けた。家族4人で県内に帰省中の東京都世田谷区の男性(52)は「大がかりな修理現場を初めて見ました。以前のものを残しながら直すという文化財修理の方法を学びました」と話した。

 4~11月の第2土曜日には、午前10時半からと午後2時からの2回、工事用の足場を使った見学会が行われ、延暦寺僧侶が説明に当たる。先着30人ほど。無料(境内に入る巡拝料が別途必要)。